あれから数日。



偶然に偶然が重なり合って

見事なくらいに鈴宮くんとは顔を合わせなくなった。






「はぁ。」




いつ何をしていても漏れる溜息。




「緋世璃?大丈夫?」




その度に慰めてくれる美空には感謝してる。




「ねえ、緋世璃。」




美空は満面の笑みをみせる。



「食べに行こうか!!!!」




「わっ。」





私の手を引いて立ち上がると


全速力で廊下も駆け抜けて学校をでた。