「なぁーにしてんのよー。」 「うぅ……だってぇ。」 教室に戻って美空へとさっきの事を話した。 「あんたね、 なんでその子の名前も事情も聞かずに逃げてきたのよー。」 「ごめんなさい…」 説教と一緒に私を励ましてもくれる。 「鈴宮は嫌そうな顔だったんでしょ? その子に付きまとわれたりしてるんじゃないかしら。」 見事な推理に関心しつつ、 結局、文化祭当日まで 鈴宮くんを避けてしまった。