「………鈴宮 凛。」
「……ふっ。」
「笑うな、殺すぞ。」
いやだってそんなお名前女の子じゃないですか。
「可愛い……」
「可愛いとか言うなカス。」
「もっと喜べやチビ。」
かなり鈴宮くんは小さいですよ。
160は絶対ないな。
私も身長かなり低いけどまだちょっとは勝ってるな。
「私は、白石 緋世璃です。よろしくね鈴宮くん。
あっ、チャイム鳴るから先行くね。
遅刻しちゃだめだよ。」
そう告げてあと2分しかない休み時間に焦る私。
1年生の教室は1番上の4階。
おまけにこの学校にはエレベーターがない。
階段を勢い良くかけあがった。

