どうしてこうこの男の子はデリカシーがないのだろう。 「聞かないでください。そしてこっち寄って来ないでください。」 「寄ってない勘違いするな、ハゲ。」 「私の髪は健在です、わ、ちょっと、やめてくださいー。」 なんという演技力のなさ。 いいようのない猿芝居をしながら私はそそくさと保健室から 逃げるようにして出た………… 「あ、一応………名前聞いとく。」 まぁ助けて頂いて借りが1つこの男の子にあるから。