「何してるの。」 少し呆れた顔をして 教室を出ていったはずの鈴宮くんが戻ってきた。 「ぶつけた、痛い。」 椅子は脛(スネ)に当たり、机は骨盤に当たった。 かなり痛くて、もう歩く気力もない。← 「もうやだー。」 はぁ、と大きな溜息をつくと 「はい。」 突然私の前で座り出した鈴宮くん。