「先輩。起きてくださいよ?
じゃないとキスしちゃいますよ」

その言葉に私はバッと起き上がる。

ここは私、佐久間 那央のお部屋。

その部屋に何故こいつがいるのだろうか、不思議でたまらないが何と無く原因は分かる。


「赤川くんよ。」

「何ですか?」
と小首をかしでて言う赤川くん。

可愛い。
可愛いよ、
でもね

「何でここにいるの?」

「先輩を迎えに来ました。」

「あ、そう」

うんうん。

分かったよ。
きっと私のお母様がお家に入れちゃったのね。

分かってるよ、
うん。