西条はチャラくて、金髪だしピアスもしている。

おまけにモデルのように整った顔立ちに長身なので女子からはとても人気がある。











朝霧への女子の姿勢が痛い。



そんなに見なくても私は西条なんか気にも留めてないっていうのに........朝霧は心でつぶやく。














そのとき、朝霧に西条が近づく。








フワリと抱きしめられる。



朝霧の思考回路が回らない。



どういう........こと!?








「あー、やっぱこの匂い朝霧のかぁ........いいにおーい」


西条がクンクン、と朝霧の制服の匂いを嗅いでいる。


「ちょ、やめて!!」








朝霧は西条の身体を押す。


西条の力にかなわない........。









朝霧はしばらく、西条に抱きすくめられたままだった。