「絶滅したと思われている我ら人狼。
だが、我々は密かに生き延びていた。高い技術と知性を身につけて、人間の一歩上を辿ってきた。」








とある山小屋で行われている集会。



それはただの集会ではなかった。

ここにいるのは全て人狼なのだ。








「我々は人間たちをどうこうしようとは思ってはいない。だが........」











「人間が我々の祖先を絶滅させようとした罪、時代が変わっていたとしても一生消えやせぬ。」






そこにいた人狼たちがうんうんと頷く。



「そこでだ、我々の知性を発揮し、人間の地位と名誉を脅かす存在になることで、人間への復讐を図りたいと思う。」






「........え?」


「こら朝霧、変な声を出すでない。」






「すみません。」


「いいな、我らは人間の一歩上を行く人狼だ。そのことを誇りに思い、日々精進すること。」









「「「「「はい!!」」」」」





人狼たちが返事をした。