そんな彼女の行動に自然と緩む晴宗の頬。 「だが、重隆殿が俺をよく思っていないことはお前も知っているだろう?」 「それは…」 言わずもかな、最大の原因は晴宗が久保姫を拐ったことである。 父親側からすればそんな無礼な男を好きになれるはずがない。 恐らく子どもの件は本来の嫁ぎ先であった結城氏とも何らかの約束をしていたのだろう。 しかし一番初めの子をというのは自分だからなのだろうと晴宗は感じていた。 その子を取られ次の子が生まれなければ、今度は伊達が存続の危機である。