「お、遅れてすいませんでしたー!!」
慌てて、ボサボサの髪で会議室に飛び込む。
初目だが、いかにもなお偉い人たちに顔を向けられた。だが、次の瞬間には興味が無さそうに視線を逸らす。
…やっちゃったぁ…。
息を整えながら席についた。
てっきり、私待ちで始められなかった会議なのかと思ったが、私が席についても始まらないところをみると違うようだ。
見渡すと、ひとつ空いている席があった。
すると次の瞬間。
「遅れて申し訳ありません」
申し訳ないだなんて微塵も思っていないような清々しい声が会議室に響いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…