図書館彼氏【短編】

「俺そろそろ帰ろうかな〜」


「そっか、もうそんな時間なんだね」


「じゃあな!」


「ばいばい」


今日の“ばいばい”はまた明日も会えそうな“ばいばい”だった。



“きっとまた会える”



本当にそうかもね。

また颯斗に会える気がする。



「ありがとうございました」


「あら、梨沙ちゃん!いつも勉強したりしてえらいわね」


「本当あのスペース落ち着くんです」


「もう梨沙ちゃんの指定席ね。ふふっ」


この人はこの図書館の司書の宮田さん。

私が小さい頃からこの図書館にいて、小さい頃はよく飴をもらっていた。

私が今使っている場所を教えてくれたのは宮田さんだった。

私が1人で落ち着ける場所を探していると言ったら、今の場所を教えてくれたんだ。

宮田さんには感謝してる。

たまに相談とか聞いてもらったり。

私にとっておばあちゃんみたいな存在です。