図書館彼氏【短編】

【梨沙side】

「梨沙ー、おめでとっ!」


「ありがとっ!本当幸せだよっ」


「出ました、幸せですよ発言。本当いいなー」


今日、私たちは結婚することになった。

プロポーズするときの颯斗は、もう緊張しまくりで笑ったのを覚えてる。

実は、お腹の中には新しい命が誕生した。

これはまだ颯斗に言ってない。

だから、今から言う予定。



「梨沙」


「颯斗!わぁ、ものすごくかっこいいっ!」


「梨沙もめっちゃ綺麗。可愛いよ」


「ありがとっ......あのね、颯斗にはなしたいことがあるの」


「ん?なに?」


「お腹の中にね、赤ちゃんいるの。こないだ検査してきたの」


「え!?赤ちゃん?俺たちの?まじで?」


「そう。家族が1人増えたよっ」


「まじで?嬉しいっ!俺、パパになれるのか?」


「うん。でも、その前に夫婦にならなきゃね?」


「あぁ、そうだな。っしゃ、行くか」


この日が来るまで本当に長かった。

でも、こうやってられるのは宮田さんのおかげ。

すべて、宮田さんが支えてくれたからだ。

宮田さん、見てる?

私たち結婚します。