図書館彼氏【短編】

あ、あれ?

黙っちゃった?

やっぱりキモかったとか?

言わなきゃよかった...。


「梨沙...「は、はいっ!」


「大好き言うときやばい...可愛すぎ」


「へ?」


可愛い...?

え?キモいじゃなくて?

えぇ!?


「てか、返事なまけすぎ、あははっ」


「だ、だって、キモいって言われると思ってたから...」


「ばーか。そんなこと言わねぇし」


「ふふっ。よかったっ」


本当に幸せ。

こうやって、照れあって、笑いあって。

颯斗もそんな風に思ってくれてるかな?


「ねぇ、颯斗?今、幸せ?」


「幸せに決まってんだろっ......ぜってぇ、離せねぇから。もっと幸せにしてやるからな」


「うんっ!てか、そんなこと言われると泣きそうなんだけど!」


「泣いてもいいけど?俺が受け止めるから」


「っう、っうう、そんなこと言ったらもっと泣いちゃうじゃんっ!」


よかった。

颯斗も幸せって思ってくれてたんだ。