「あれ?いないわね。まぁ、そこに座ってればそのうち来ると思うわ」


「え……あ、はい。ありがとうございました」


「いいえ。それにしても、颯斗くんもっとかっこよくなったわね。ふふっ」


「ありがとうございます」


「じゃ、ごゆっくり」


そう言って宮田さんはどこかへ行ってしまった。

俺は宮田さんに言われたとおり、座って待つことにした。

でも、ただ座ってるだけっていうのが落ち着かず、寝たふりをした。

寝たふりをしながら、しばらく待っていると……




「あのー…………」


「……あ」


「え……?」


「あ、いや、なんでもない」



会えた、やっと君に会えた。



そして、また俺は君に恋をする。