かんらんしゃ

「ゆあー。また描いてるのー?」

「え、あぁ。うん、、、」


ゆあとは私のことだ。
平井ゆあ。中学二年生。

美術部で一、二年の中での
部長をしている。

私には好きな人がいる。
陸上部の中田りゅう。
彼はそこそこ足が速く、
顔も性格も中の上と言ったところだ。


「ねぇ、ゆあ。」

「んー?」

「中田に告らないの?」

「ん"っ⁈⁈」

「ぶはっ!げほっげほっ」

「もー、ゆあー、ちょっと汚いー」

驚きのあまり、私は飲んだジュースで
むせ返ってしまった。