切なさそうに聞こえた声も、悲しそうに聞こえた言葉も、幻かもしれない。 でも彼の心に、その言葉は確かに刺さっていた。 小さいころ何度も叫んで届かなかった言葉を、僕に聴かせて。 諦めて呑み込んでしまった願いを、僕に聴かせて。 今度は僕が、守るから。