「ママのところにもきたのぉ。それで、それで、どんなおねがいをしたの?」

「ママはねぇ、・・内緒かな」

「ええっ、ずるい。ね、ね、ちょっとだけ、おしえて」

「そうねぇ、病気を治す人にしてくださいってお願いしたのよ」

「ふーん、だからママはおいしゃさんなんだ」

「けいちゃんも何かお願いしてみたら、どう?」

「じゃあねぇ、じゃあねぇ・・」

「ちょっと待って。今はだめ。お願いする方法があるの」

「どうするの?」

「夜になったら庭に出て、その丸を頭の上にのせるの。そして、お願いをする。それだけよ。でも、誰にも言っちゃいけないし、絶対ひとりでやらなくちゃだめなの」


けいちゃんはしばらく考えていましたが、何をお願いするか決めました。