『呼ばれて、飛び出てお父さん登場!おや、玄関突破したのは、貴女ですか?』

「あ、お父さん・・・」

「親父ー、戸籍表あるかいな。はよでせや」


お兄さんなんか切れかかってる。メリアンがお父さんと同じ属性っぽいから?

『!!アレキン、またお父さんに向かって冷たい言葉を・・ううぅ』


ああ、またお父さんをいじけさせてどうするんですかお兄さん。

落ち込んで地面に座り込んで、のの字を書き始めた。


「はよしてくれや、親父。もう、俺が取りに行く!どこに戸籍表を置いてるんや」

『和室のあそこに・・。ぐすぅ・・・』

「そうか、ほな取ってくるから」


そう言ってアレキンは戸籍表を取りに和室へと向かって歩いて行った。


「ハイテンションなおっさんですね~。うちのパパよりへぼいね。桜子」

「メリアン来てそうそう、何をいいだすのよ。話が続いてない・・・」


メリアンが人の話を聞くのは、面白い話題か自分の好きな話しか聞かないんだよね。


「かっこいい彼氏さんのお父さん、だっさい格好ね~」

「だから、アレキン兄さんは義理のお兄さんだって」

「嘘~。メリアンは信じませ~ん」


『桜子ちゃーんはお父さんの娘です。メリアンちゃん!血は繋がっていなくても、本当の娘だと思っているんです!』


シュタインが真剣な顔で言い張る。