アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】

「メリアンは頭いいですけど、お兄さん程までいかないかと。まあ、外国語が得意なので、10カ国語は話せますけど」



桜子今俺、めっちゃ不安になったわ。

相手は10ヵ国語を操る人かいな・・・。いややなー。俺も17ヵ国語喋れるんやけど、
本当に大丈夫か心配になってきた。


いつもの強気なアレキンが弱気を吐いている。


今までの人生の中でアレキンは自分よりは「すごい人」を見たことが少ない。

生まれてから、父シュタインに教育されたに等しいからだ。何分、父から英才?教育を受けてきたのは事実だが。



しかし、アレキンであっても桜子のお友達メリアンに会うのは気が引けるようだ。



「俺はお前の彼氏役を下りる。こうなったら、親父に誰か紹介して貰う」


そうや、親父の人脈なら誰か適当にいい人が見つかりそうや!!


アレキンはとっさに父シュタインのある意味すごい人脈に気がついた。