アレキン義理兄と桜子の一ヶ月【短編】

「俺は頭がいいのは認めるが、天才とまでは言えんかもしれん」


「天才だっていつもお父さんが煩く言ってますし、前回の期末テスト学年トップ。オール100点の人のくせに」

いつものお兄さんなら、そうやろ?そうやろ?て誉めて喜ぶと思っていたのに。

なぜ、そこで自信を無くすの!アレキン兄さん。


「そのテストのレベルゼミやったら、相当な頭の持ち主や。メリアンはん。同じ帰国子女として、俺に近い頭脳の持ち主やと推測できる!」

アレキンが握り拳を作って、何やらプルプルと震えている。