ゆっくりと近づいてそっと頬に触れた指。 まるで愛おしく大切なものを扱うようなその仕草に小さく笑みを浮かべる。 「それはすまない。 だが、10日も待たされたあたしたちに言うセリフか?」 「フッ、それはすまないな。 こっちもいろいろ準備してたんだ。」 「それがあの発表か?」 「あぁ、サプライズはお気に召したかな?お姫様。」 「まぁまぁ…ね。」 そう言って笑ってやると、そいつも面白そうに笑みを浮かべた。