すべてが終わるのに、そう時間はかからなかった。 「本当に弱いな~。」 床にひれ伏した男たちを見下しながら愛莉はそう呟いた。 「本当ですね。」 奈緒もそういうとどこかつまらなさそうだ。 「もうここにいる必要もない。いくよ。」 あたしもそう言うと、倉庫を後にしようとした時だ。 「どこに行くんですか。」 そんな声が聞こえたのは。