凜桜のその言葉に驚きで目を見開く。
「わぁ~お。凜桜ってばキザだな~。
まぁ、奈緒を孤独にさせる気なんてないけど。」
愛莉もそういうと笑みを浮かべる。
「うっせ。まぁ…だから。
奈緒は笑ってくれればそれでいいよ。」
その言葉が胸にあふれた。
「…………男は嫌いだけど、凜桜が男なら結婚したいですね。」
「あっ!ダメだよ!凜桜が男ならあたしの婿になるんだから!」
「おい、あたしは女だ。」
そう会話しているだけで幸せになれる。
一緒にいるだけで、笑顔になれる存在。
私はふたりがいればそれでいい。
そう思っていた。
