「奈緒、大丈夫?」 その声に我に帰れば凜桜が心配そうに私を見ていた。 「大丈夫ですよ。」 そう言って、二人から離れると笑みを浮かべる。 「ならいいけど~。あ、ご飯できた?」 「はい、持ってきますね。」 そう言って私は立ち上がる。 グイッ! 不意に腕を引かれ見れば凜桜が優しく微笑んでいた。