スターチス。





好き……なのかな?





ーーーツン




と私の後ろ足に石か何かが引っかかった。



「きゃ…!」



「ひなっ!!!」













ーーートンっ




私の鼻に香水の匂いが広がった。




私は山崎 舜也くんに片手だけで抱きかかえられている。



山崎 舜也くんは片手で私を抱きかかえもう一つの手で壁に手をついている。



危なかった…



私、山崎 舜也くんに助けられてなかったら壁に頭打って死んでたかもしれない。




「あっ、ありがとう…」



「……」



あれっ、無反応…



「あっ、あの…?」




「付き合って…」


「好きや…ひな。」





ーーードキンッ…




抱きしめられたままだから山崎 舜也くんに気づかれるかな…




こんなにもドキドキしてる。





でもね。




密着してるんだから山崎 舜也くんの鼓動だって聞こえる…




すごく、ドキドキしてる。





「…信じていいの?」



「うん」



「…キス、しよーや」




「えっ?私、キスの仕方なんてやった事がないから分からないよ…」




まだ、中学生なんだしあたりまえじゃないのかな?




「ぶはっ、なにそれ?


ひなってほんま可愛いわ…」



と言いゆっくり近づいてきた。




「えっ…」



「大丈夫。おれがゆっくり教えてやる」





と言い私の唇に優しくキスした。