スターチス。






「小池…くん………?」





目の前には白い天井が広がっている。






ここ、保健室…………?






「なんで、私…保健室なんかに…」




「過呼吸になって倒れたんだ!


ひな、覚えてない…?」




「うっ、うん…」




思い出したいけど思いだせない。





なんたが、1部分だけぽっかり穴があいたみたいに…



そこの記憶だけがない。







ーーーギシッ。





「えっ?」




小池 駆は私を抱きしめていた。




「あっ、あのっ…こっこれは…!?////」



「良かった…。すっげぇ、心配した…」



「っ…………」





「おれ、ひなが倒れた時マジで焦った。
またあの時と同じ事が起こったと思って…」



「あの時って…?」





「そっか、ひなにはまだ喋ってなかったかな…?」





小池くんはゆっくりと体を離し口を開いた。