さっそく、今日の昼から集まりがあるらしい。
「めんどくさいなー。」
「めんどくさいって…しょうがないじゃん…」
2時間目が終わって、私は山崎 舜也くんの机の前にいる。
昼の集まりについて、伝言されてるからだ。
「1時間目の休み時間に職員室前に来いって先生に言われてたじゃん…」
「知らんし。そんなん。」
ずっとiPodをピコピコしている。
ちょっとは真面目に人の話を聞こうよ…
さっきからきゃあ、きゃあ、女の子がうるさい。
他クラスからも山崎 舜也くんの事を見にきているようだ。
「すごい、モテモテだね…うるさくない?」
「あー?慣れたわー。」
と言いながらiPodをまだいじっている。
「あっ、あの!学校ではiPodいじるの禁止なんだよ?」
知ってんでー、と言いながら
画面から目を放そうとしない。
ちょっとは、こっち見てくれたっていいじゃないっ…
…ブチっと何かが切れる音がした。
