「おれので良かったら貸すで?」




「しゅっ…山崎くんはどうするの…?」





「はははっ、ひな…今は2人きりやで…?」



「えっ…?」



周りを見渡せば…私と舜也くんしかいなかった。




「ひな…」



「えっ」




舜也くんの顔がだんだん近づいてくる。




「まっ…誰かに見られちゃうよっ…!」





……ダメっ…!






ーガラガラガラガラ




「舜也ぁー、まだぁー?」



「ごめんなー今、行く。」






うっわ…危なかった…



見られてなかったよね…?




「ぶはっ、今のは危なかったな!」




「変に、緊張したよ…」





「ひながあまりにも可愛かったからいじめたくなってんー」





「っ!//////」




頬が熱い。



今の私、顔真っ赤なんだろうな…////




ちゅっ…




「へっ…?」



「授業、始まんでー」



と言いにまにましている。





いっ…今、ほっぺたにキスした…!?





「ばっ、ばか!/////」




舜也くんはクシャと笑い教室を出ていった。




「勝手な男っ…」




あんな所、誰かに見られたりでもしたら死んじゃうよ…





「…あっ」





教科書が置いてある。




本当、優しいな…







君の優しさを知っていくたびに君に惹かれていく。