スターチス。





「山崎くん…」



そこには山崎くんが立っていた。




「皆さんおはよー


クラスの用事があるからひな借りるでー」




「へっ….」



私はあっという間に山崎くんに手をとられ学校の中に引きずられていった。






「あっ、あの…!山崎くんっ…」



「あー、おれと2人きりの時は【舜也くん】やろー?」




あたりを見渡せば誰もいない廊下に来ていた。




「っ…しゅ…舜也く…ん」


「はいっ。よろしーい」



はっ…恥ずかしいっ…



今、私 絶対顔赤いよね…




「ひなにはこのメールきたんかな?」



今さっき小池 駆にも送られてきたメールを見せてきた。




「私のところにはきてないよ…」




「そっか…

おれはファンの子から送られてきたんやけどな…びっくりしたわ…」



「わっ、私も…」



「ごめんな…おれが悪かったわ…」


「えっ…?」



「これから外で会うのやめような。

きっと、この情報もおれのファンの人が広めたと思うから…」


「ほんま、ごめんな…おれの配慮が足らなかったんや…」



「そんなっ…舜也くんだけの責任じゃないよ…!

私だって配慮が足らなかった…」



「…ひな」



と言い綺麗な瞳で私の事を見つめてきている。



私はゆっくりと目を閉じた。



すっ…と舜也くんが近づいてくるのが分かる。


この時間が1番緊張するな…





「……………………」