「うわぁ、ひな顔真っ赤やで」
「うっ…む」
「やらしいわ〜」
「やっ、山崎くんよりマシっ!」
「もっとして欲しいやろ?」
「っ…!/////」
否定ができないから悔しい…
だって、本当にやってほしいって思う。
「やってほしい?」
「ううう…」
恥ずかしくて[うん]なんて言えるわけない…
「ちゃんと、言ってくれないと分からへんな〜」
「もうっ!遊んでるでしょ?」
「うん、照れてるひな可愛いもんー」
「もうっ…」
「じゃあ、今日は特別サービスでやっちゃおうかなー?」
「本当にっ…!?」
「ぶはっ」
あっ、つい喜んでしまった…
はっ、恥ずかしい……
「そんなに、やって欲しかったんかー。へー」
と言いにまにま笑っている。
「っ〜!」
何も言いかえせないから悔しい。
「じゃあ、なにも分からへんひなちゃんに教えてあげよーう。」
「えっ?」
教えてあげるって何を…?
キスを?さっきやったやつがキスなんじゃないの?
私がとぼけた顔をしていると、
「本当になんにも分からへんねんなー
かーわいいー」
また、にまにま笑っている。
からかってる…絶対に…!
「じゃあまずは口あけて?」
「くっ、口!?」
「そー」
なっ、なんでキスするのに口あけなくちゃいけないの?
早くしろっていう目で見てくるので、
私はとりあえず口をあけた。
「おれの背中に手まわして。」
手をまわした。
っ…私が抱きしめてる感じで恥ずかしいっ…
今の体制は、
壁 私 山崎くん
みたいな感じ。
山崎くんは両手を壁についた。
「おれ、止められへんかもしれへんから苦しくなったら背中叩いて」
「 へっ?」
と同時に私の口の中に何かが入ってきた。
「ふっ…あっ…!?」
山崎くんの舌…?
山崎くんの舌が私の舌を捉えて逃がしてくれない。
「ふっ…うぅ…」
うまく、息ができないっ…
私は苦しくなって背中を叩いた。
けれども、離してくれない。
もう、だめだっ…
「ふはっ…」
やっと離してくれて息ができるようになった。
「背中叩いたら離すって言ったじゃん…」
「ごめん。やっぱ無理やったわ」
やっぱって、最初から止めるきはなかったって事なのかな…?
私が怒った顔をしていると
「怒るなって、苦しそうな顔してるひな見たら止められへんかってんって!」
「どっ、ドSっ!/////」
「ごめんって!暗くなってきたし帰ろうや。」
と言い手を差し出してくれた。
私は手を握り恋人つなぎで帰っていった。
私は知らなかった…
ずっと誰かに見られてたなんて。
