優side

俺はあいつが好きなんだ。

でも、あいつは、俺の事恋愛対象にもならないだってよ。

そりゃそーだよな。俺はあいつに暴力でしか付き合っていない。

(暴力っていっても軽く)

今更後悔する自分がいる。

小学校の頃は「彼女ほしい!」
とかなかったのに、中学生になった途端
にそういう気持ちが芽生えるんだよなぁ。

「上沢くーん」

ん?俺の大好きな声。

美雨だ。

「なんだよ。」

「あんたさ、別れた理由教えなさいよ!」

別れた理由....
美雨が好きだからなんて言えねえよ。

「なんでお前に言わなきゃなんねぇーの?」

「なんでって...私には知る権利があるの!」

「なんで?」

「それは....もういい‼︎」

別れた理由なんて知らなくてもいい。
いいから、この気持ちでいさせてほしかった。

ただ、付き合って今までの関係が崩れるのが怖かった。

どんだけ好きなんだよ。俺。