美雨side

私は今、近くのショッピングセンターにいる。

一緒にきているのは、親友の早瀬友実。
そして、仲田美樹。

プリクラを撮り終えた後、歩いていると、私達の話の話題は、好きな人についての話題になった。

「ねぇ、好きな人できた?」

「うーん。わかんない。友実は?」

「あたし?あたしはねー、彼氏なんかいーらないっ!」

そうだった。友実は勉強、友達一筋だった。

「一生一人でもいいの?」

「そーゆーわけじゃなくて、運命を待ちたいの。」

「ふーん。美樹は?」

「私はねー、上沢くん!」

ードキン

まただ。

「でもさー、美雨と上沢くん仲良いじゃん!好きじゃないの?」

「ないない!恋愛対象にもならないよぉ」

「そっか♪♪」
美樹が嬉しそうだった。

それでも胸の奥は痛くなる一方。

ー次の日

私は昨日の事を友実に相談した。

「ふーん♪♪痛いんだ。」

「うん。それもね、上沢くんの名前が他の女子の口から出た時だけなの。」

そして、友実は意地悪そうに笑いながら言った。

「美雨、それは...恋だよ?」

「..........ないない!」
え?は?あるわけないじゃん。んなこと。

でも、いつもどーしてるかな?とか考えてしまう。

恋なの?恋って胸がキューってなるんだ。

私は今頃気づいた。

上沢くんの事が好きな事に。