優side

「付き合ってください!!」

んな事言われてもなぁ。

俺は、隣のクラスの仲地ミカっていう子

に告られた。

「俺、小学生の頃、野球ばっかだった

付き合うとかよくわかんねぇけど。いいの?」

「はい!!」

彼女は満面の笑みを浮かべる。

次の日。

休み時間に仲地ミカが来て、

「ジャージ交換しよ。」

「うん。はい。」

何気なく、交換した。

なかなか実感が湧かない。

美雨、今日どーしてっかなー?

なぜだか、ここ最近あいつのことばっか

考えてしまう。

なにしてんのかなー?とか

んまーいろいろ。

俺には彼女がいるんだ!

放課後、部活ではおれと、仲地ミカの事

が広まっていた。

すると、2年の先輩たちが

「お前さぁ、続くの?仲地ミカちゃんと。」

「まだ、分んねぇっすよ」

「じゃあ、お前と仲地ミカちゃんが3ヶ

月続いたら、お前がほしい金額あげてや

るよ!」

「まぢっすか!?」

俺は、半分お金のために。

そして、もう半分はミカちゃんのために。

俺って最低なのかな?

ホント分んねぇ。

次の日。

今日は5月1日。

1ヶ月に一回の席替えがある。

俺は内心怖かった。

なぜって?そりゃあ美雨の事があるから。

美雨が他の男と仲良くしてると、モヤモ

ヤするんだよな。

「はぃ!自分の番号の席に座ってくださーい」

俺は....11番

なんだ。変わんねぇのかよ。

あいつは....10番!!!

おれの隣りの子の前じゃん。

っしゃ!近くて良かったあ。

「あ!!上沢くんの隣りだ!!」

美雨は元気そういう。

「おう。よろしくな!」

心の中では飛び跳ねたいけど、仲地ミカ

の事があるからなあ。

やっぱ、恋とか付き合うとかめんどくさい。