「すげー、さやかの顔。今にも倒れそうな顔してる」




「誰のせいだと思ってんのよ!」




「あはは、冗談だって。こんなペット飼って、さやかが家に来てくれなくなったらやだし」





「のぞむが言うと、冗談に聞こえない!」






「犬とか、いっぱいいるし。あーゆーなつっこい動物もいーよね」




にっこり笑って、のぞむは言った。




でもその辺りを離れるとき、





「あーぁ、カメレオンは惜しいなぁ」





なんて、つぶやいてた。




一体、どこまでが本気だったんだろう。