あーもう、イライラする!


 頭を掻いた里美。


 いちいち質問して来て、丁寧に答える事にイラッとしているのだ。


 自分が言っている事をスパッと答えられないのかと里美は不満に思った。


「可憐で美しい女であるこの私を、全てに於いて引っ張って行くって事。女に頼ってナヨナヨする男って、私は嫌いなのよね」


「なーるほど、そうですか!」


 相手の思っているが理解出来て、峯島は自信が付いた。


「私が言った事、理解出来たのかしら?」


「ええ、もちろん。僕は絶対、里美さんをリードしてみせますから」


「ふーん、リードしてくれるんだぁ?」


「僕に任せて下さい。貴女を絶対に幸せにしてみせますよ」


 自信満々な気持ちで峯島は固く誓ったのである。