「アナタの熱心さ、悪く言えばアナタのしつこさに関心持っただけ」


「僕は熱心…、悪く言えば…しつこい」


「そうよ」


 妙な評価をされて峰島は不愉快に感じた。


 更に里美は言う。


「ホント…、アナタって…ひ弱な男だよねぇ」


「それも…有りって事ですか?」


 峯島は相手に怪訝な眼差しでジロジロと見られ、固くなってしまっている。


 腕を組み、尚も怪訝な眼差しを向ける里美。


「なあんだか頼りなさそうだし。大丈夫?」


「大丈夫って?」


「私をちゃんとリードしてくれる?」


「リードって、何です?」