「僕と…、付き合ってくれるかどうかって言う返事ですよ!」


 峯島は随分と固くなっていた。よほど緊張しているのだろう。


「あー、あれ?」


 クールな表情のまま、里美は目を逸らしている。


「やっぱ…、ダメ…ですか?」


 里美は少し、間を置いて言った。


「まぁ…、イイっかなぁ?」


「え?」


「アナタと付き合ってもイイかなって言ったの」


「ウワァー、そうですかァ!? ありがとうございまーす!」


 峯島はいきなり直立不動になり、そのままの姿勢で深く頭を下げた。


 相変わらずの緊張ぶりだが、顔は明るく笑顔である。


 峯島にとっては、サイコーの女性と付き合えるチャンスが到来したのだ。