この時、里美の体は七色の光の幕に包まれていた。


 挙式が再開して進行している間、由紀は里美の傍に付いていた。


 部屋のベッドに寝かされた里美を由紀は黙々と手をかざしてヒーリングを行なうのだ。


 傍にはもう1人、智子が心配そうに見守っていた。


 しばらくして…


 金色の光が里美の頭から発した。


 七色の光幕の表面を水のように流れ始め、全身に広がって行く。


 見るがイイ。


 里美のケロイドに覆われた顔の肌がドロドロと溶けて行く様子が伺える。