左右・手のひらから強烈で眩い黄金の光が里美に向かって放たれる!


 里美の、断末魔のような悲鳴が礼拝堂に響き渡った。


 全身を黄金の光に包まれている神々しい雰囲気に皆、圧倒された。


 背中を刺された男性誘導係は何事も無かったかのような落ち着いた表情で由紀の所へ歩いて来た。


 全身を黄金の光が走った後、手に短刀を持っている。


 全身に光を浴びながら激しくのたうち回って奇声を発し続ける里美。


「この人をすぐに! どこかの部屋で寝かせて下さい! 急いで!」


「了解!」


 由紀の要請で男性スタッフ陣が里美を教会内の休養室に運び込んだ。