「里美!? あのバカ! 何を考えているのッ!?」


 声を出したのは香織である。


 里美はクールな眼差しで2人を見つめる。


 稔は動揺する事も無く、美智代をかばうようにして立ち尽くした。


「どうしたんだお前?」


 里美の視線はもちろん、稔の方に向いているのだ。


 しかも、ゾッとするような悪魔のような眼差しで。


「三枝さんとのラブラブはココまでよ。これ以上は行かせないわ」


「はぁ? 何を言っている? 気でも狂ったのかよ?」


「私は正気だけどね」