いよいよ、稔と美智代が結ばれる時が来た。


 が…


 2人が神前に近づいた時、それは起きた。


 赤絨毯が敷かれている通路側に座っている里美は拍手をしながら左後方に視線を向けていた。


 稔は丁度、向かって左側…里美の座っている側の方を歩いて来る。


 この時の里美は暗い表情をしていた。


 無表情のまま拍手しているだけだ。


 何とも言えない陰湿な思いが込み上げて来る。


 美智代…


 もうそろそろだよ? 


 悪魔のショーを、やっちゃおうよ。




 楽しいショーをね。