LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)

 出来上がったデッサンを美智代に見せ、色々と要望を聞きながら細かい所を修正したり変更したのは言うまでもない。


 生地の選定は美智代と一緒に選んだ。


 下地が全て揃うと、通常の仕事を済ませた後に製作を行っていたのだった。


「私も着てみたいよね」智子の正直な気持ちである。


「智子が晴れの日を迎える時が来たら、すっごくイイのを作ってあげるから」


「サンキュー。宜しくねー」


 ドレスの仕上げの真っ最中のなつみ。


 メイクの方はプレアデス教会の信者の1人で、現役の美容師が奉仕を名乗り出て担当してくれている。


 なつみの方は着付けが主で、同時に不備な箇所を的確に修正したり手を加えたりしているのだ。


 智子はなつみの動きに注目した。


 初めて見るなつみの仕立て作業である。