ドアが開いていたので中を覗いてみる。


 部屋の中には美智代の両親と、妹の愛美の3人が待機していた。


 智子は両親に挨拶した。


 学生時代から美智代の家族と親しいから、気さくに接する事が出来る。


 智子も顔を見せてくれた事に両親も愛美も大喜び。


 終始、笑顔である。


 愛美が話しかけて来た。


「智子姉さん、今来たの?」


「クルマを飛ばして来て、さっき着いたの。ところで愛美ちゃん、私の友達見なかった?」


「友達って?」


「小百合とか一枝、それとなつみの3人だけどね」