「もっちろん。私は麻生里美。麻生グループ会長の令嬢だよ? 小さい頃から、それなりの生活を送って来て女を磨いて来たんだから」


「今までずっと、自分自身を自賛して来た。そうだよね?」


「何を訊きたいの?」


「質問にはちゃんと答える!」


 椿ちゃんの強い口調に里美は息を呑んだ。


「あ、はい!」


 ため息付く椿ちゃん。


 両手を組み厳しい眼差しを里美に向けた。


「アンタは回りの人間から、自分の事をどう見られているか想像してみた事ある?」


「どう…って」