「有名な女性占い師の1人。あの人の占いって結構、当たるって評判だもんね」


 里美はため息付いて、こう弱音を吐いた。


「こんな状況だったら、私ぃ…死んじゃおうかなぁ?」


 椿ちゃんは気合いを込め、里美の背中を手でパーンと叩いた。


「痛ァーッ!」


 これが又、痛かった。


 あまりにも強く叩かれて里美はパニックになる。


 椿ちゃんの方に振り向くと、呆れた表情で見つめる椿ちゃんと目が合った。


「なーに悲観しているのよ里美らしくなーい! しっかりしなよッ!」