「稔や三枝さんたちがOKなら、出てもイイけど?」


「イイの? 複雑な心境になるんじゃなーい?」


「って言うか…」


 里美は元カレの披露宴に顔を出す心境を香織に話した。


 挙式に顔を出す事で、今も残っている元カレへの執着を取り気持ちを整理するつもりなのだ。


 今は色々な事が気持ちの整理が付いていないけど、とにかく執着を取りたいと考えているのだ。


 妙な考えだと思うけど、里美としては正直な気持ちである。


「分かった。じゃあ、後藤君に話しておくね」


 話しを聞いた香織は稔に伝える事を約束した。