放課後の教室から溜め息が聞こえる。



いつも退屈、毎日同じ事の繰り返し。



楽しくない訳じゃない、けど楽しい訳じゃない。



「はぁぁ〜。」



今、溜め息を吐いたのが私。



私は、佐久間彩(サクマアヤ)。



チャームポイントは長い黒髪、とか?



ガラリッ



教室の戸が勢いよく開いた。



入って来たのは男子生徒だった。



「溜め息長っ!!何かあったの?」



と、笑いかけてくるコイツ。



コイツは私の幼なじみ。



桐山加純(キリヤマカスミ)、いちごオレが大好きな男子。



幼稚園から今の中学までずっと一緒。



いつもいちごオレを片手に寄ってくる。



「ねぇってば、彩ちゃん。」



「なんにもないよぉ〜。」



「じゃあ溜め息つかないでよ。」



と呆れる加純。



「なんにもないから、溜め息吐くんだよ。」



なんかスペシャルな事起きないかなぁ……。



「彩ちゃん。」



「なぁに〜?」



「…………付き合って、僕と。」



「…………はっ?はぁぁー!?」