ビバ!マジック~ドキドキ☆同士~

ゴムをくわえて、櫛を入れる。

毛先でからまって痛いのはイヤガラセなのか、あたしの怠慢のせいなのか。

どうやっているのか、たちまちバサボサ頭がお人形のようにサラサラになった。

「いい?ポニーテールは頭の形を考えて、こことここの延長線上に結ぶの。」

イマイの親って、職業はヘアメイクか何かだろうか。すごく巧い。

そういえば服もいつもすごくお洒落だし、姫と呼ばれるのもわかる。

素直というか、自分をまっ白にしようと意識してみると、

イマイにも、

いじめっ子ってレッテルをべったり貼り付けて見過ぎていたかもしれない。

彼女だってちゃんと女の子なんだ。