ビバ!マジック~ドキドキ☆同士~

しまった。更衣室だもんな。ロッカーを隔てた向こうに、イマイがいたんだ。

亜美と同じタイミングで着がえに来たなら、

居るって気付いてよさそうなものだったのに。

話に夢中で見過ごしていたのかも。

イマイは更衣室にひとつだけあったイスを担いでやってきた。

あたしの目の前に置くと、顎で指して「すわって」という。

当然警戒してるけど、逆らえない雰囲気があった。

鏡に向かって座らされる。

亜美に「貸して」といって、言われた亜美は「は、はい」と櫛を渡す。

ポニーテールがほどかれた。