ビバ!マジック~ドキドキ☆同士~

そういえば、亜美はあちこちに生傷をつくっていた。

「……激しかったんだねえ」

「うん。イマイさんて強いよね」

「あれ、ちょっと強すぎない?」

何者なんだろう。

考え事をしながら着替えていたら、ハラリと何かが落ちた。

「なにこれ?チケット?」

「あ……」

あたしはさっきのことを話して聞かせた。

「えええーっ!デートじゃない!」

しまった。こういうとこ、ミーハーなんだよこの子は!

「違うって。相談って言われたんだから。」

声の大きさに冷や冷やしながら止めてみてもまったく効果がない。

言うんじゃなかった……。

「そんなバサボサの髪じゃダメよ。櫛は?……もってないよねー。

私の使って!というか私が結い直してあげたほうがずっと綺麗になるねっ」

「いい!いいって!」

大騒ぎしていると、イマイが、ロッカーの影からひょっこり顔をだした。